春の庭管理での困り事といえば、やはり病害虫です。
ところで、芝生があると、上の写真のように芝が凸凹になり土が盛り上がっているという光景を見たことがある方は多いのではないでしょうか?
そう。これはモグラの仕業です。都会にもいるんですね、モグラって。モグラの厄介なところは、モグラは鳥獣保護法に守られていて、野鳥と同様、許可がないと捕獲及び駆除ができません。
ここでモグラの興味深い生態について少しだけ説明します。
日本には10種類に満たないほどのモグラがいるそうです。そして、その大半の種類は絶滅危惧種です。もちろん庭に出るモグラは絶滅危惧種ではないようですが、万が一捕まえて殺してしまうとかなりまずいですね。
また、モグラは半日何も食べないと餓死するほど食欲旺盛な動物で、わなにかかると大半が死んでしまうそうです。なぜ芝生の下にいるかというと、芝生の下にいるミミズやコガネムシの幼虫がモグラのエサだからです。エサを取るためのトンネルを作るため、掘った土を芝生の上に吐き出すので、芝の上にいくつもモグラ塚ができるのです。
よく言われることですが、モグラは目がほとんど見えません。その代わり、嗅覚と聴覚が人の何十倍も良いそうです。また、単独行動の多いモグラの繁殖については、いまだに謎が多いそうです。
ではどのように対処すれば良いでしょうか。それは、撃退する。この1択です。ただし、撃退には2種類の方法があります。
1.嫌いな音で撃退
モグラの秀でた聴覚を狙って、モグラの苦手な音波を断続的に流す方法です。
下の写真の杭のような音波発生機をモグラの通り道に打ち込むと音波を嫌がり逃げていきます。芝生のモグラ塚とモグラ塚の間に芝生がふかふかになっているラインが確認できると思いますが、そこがモグラの通り道です。これは取り付けるのは簡単なのですが、モグラによっては慣れてしまうものもいるらしく、すごく効いたという人もいれば、しばらくしたら戻ってきてしまったという人もいます。
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2.嫌いな臭いで撃退
やはりもぐらの秀でた嗅覚を狙って、モグラが嫌いな匂い物質をモグラの通り道に仕掛けるという方法です。
もぐらは焦げた匂いが嫌いと言われていて、一番身近な方法としてはホームセンターで売っている竹酢液あるいは木酢液を希釈してじょうろでモグラの通り道にまんべんなくかけます。
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コツとしてはどちらかでうまくいかなかった場合はもう一つの方法を試してみるというのが良いでしょう。両方を同時にやるのも効果的です。また竹酢液が駄目なようであれば木酢液を使ったりあるいは市販で売っている「モグレス」と言うナフタリンの匂いがする錠剤を使うのもいいと思います。
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ここで絶対に間違えないようにしなくていけない事!それは、お庭の内側から外側にモグラが逃げることができるようにするということです。逆にならないようにどうぞ気をつけてください。
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皆さんの芝庭が素敵なグリーンになりますように。