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2023.05.30 園芸Q&A

日本芝を張ろう③ 芝生の病気と殺菌剤による対策 最初の一手とは?

 

芝生の病気はたくさんありますが 、全てを見分けて対策をするのはとても難しいです。

しかし、普通に管理をしていると芝が病気にかかることは避けられません。

それで、病気の対策はどうしても必要になります。

人間の病気と一緒で、芝生もまずは 予防 そして治療が必要です。

では、どのようにすればいいのでしょうか。

芝生の病気は身近な問題。放置しないようにしよう。

芝生の病気の対策として 様々な薬が販売されていますが、まずはピンポイントに効果が出る薬ではなく様々な病気の予防や治療に効果のある総合薬を散布するという方法が最も現実的な対策です。

特に芝生の病気の対策として用いられている3-4種類の薬をローテーションして使用するというのがおすすめの方法です。

まずはこの方法で病気の対策を行い、だんだんと詳しくなってからピンポイントで効果が出る薬を揃えて使用するという仕方で 段階的により細やかな管理をしていくのが良いと思います。

ただし、大抵の場合3-4種類の薬のローテーションで芝生の良い状態を保てます。

下記表は芝生の病気に総合的に効果のある3種類の薬と、芝生に生える藻に特に効果のある1種類の薬がどんな病気に対応しているのかを示しています。

なお、芝生に発生する藻は菌類に分類され、殺菌剤によって防除することができます。

よく間違われますが、 芝生に発生する藻とゼニゴケなどの苔類は異なる種類のものであり、コケ類は菌類ではないので殺菌剤によって枯らすことはできません。

続く部分で病気や菌類に効果のある代表的な薬剤及び芝生の代表的な病気と発生時期について説明します。

代表的な芝生の病気菌類に効果のある薬剤

 

グラステン水和剤

「グラステン」は、ラージパッチ、フェアリーリング病、春はげ症、さび病、ブラウンパッチ、雪腐病、いもち病、葉枯性病害など、芝生に関連する様々な病害に効果を発揮します。

優れた残効性があり、浸透移行性もあるので植物の茎や葉の部分だけでなく根部からも吸収され、予防にも治療にも安定した高い効果を発揮します。

治療と予防の効果を有するので、散布適期幅が広い薬剤です。

混剤の成分であるイソプロチオランは殺菌効果だけでなく、芝の発根促進、蒸散作用を高める作用があります。

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トップグラス

ブラウンパッチ、ダラースポット、炭そ病、葉腐病などに効果があります。

使いやすい顆粒水和剤です。

広範囲の病害に安定した効果があります。

予防と治療どちらにも効果があります。

優れた浸透性のある薬剤です。

環境への影響が少なく安心して使用できます。

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ユニゾン水和剤

有効成分(ペンチオピラド)の優れた効果・安全性により、やっかいな藻類と伝染性病害(炭疽病、ブラウンパッチ、カーブラリア葉枯病など)を防除可能です。

藻類および各種病害の発生(発病)前から初期にかけての仕様が最も効果的かつグリーンの安全性も高まります。

1回処理でも高い殺藻効果を発揮しますが、2~3回の反復によりさらに長い期間藻類を抑制します。 各種病害に対しては予防効果に加え、治療効果も期待できます。

芝に対する安全性が高く安心して使用できます。

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では続いて 芝生に生じる主だった 病気と発生時期について紹介します。

主だった病気と発生時期及び散布の方法

芝生の病気は見分けるのがとても難しい

下記表が、主だった 病気と病気の発生の時期を示しています。

3種類の薬(グラステン水和剤、トップグラス、ユニゾン水和剤)は年に約8回の使用を上限としています 。

ローテーションして使用すると、 24回ほど 散布することができます。

24回だと、約6ヶ月間毎週 散布することが可能です。

芝生への殺菌剤の散布時期は4月から10月くらいになりますので、 この期間毎週散布すると約30回となるので、上限を超えてしまいます。

それで、 毎週機械的に散布するのではなく、散布した次の週に病気の発生が見られない場合は散布を控え、2週間後に散布し、その次の週に病気の発生が生じていない場合はまた2週間後に散布するという方法で管理をしましょう 。

そのような仕方で行うなら上限の24回を超えることはないでしょう。

なお、 藻類の防除は基本的に発生を確認してから散布をするという方法で対処することをおすすめします。

まとめ

芝生の病気に対する防除は3種類の総合的に効果のある薬(グラステン水和剤、トップグラス、ユニゾン水和剤)を使用できます。

同じ薬を連続して使用することにより菌が 耐性を持たないように、ローテーションで使用します。

また、それぞれの薬品は年間に約8回しか使用できませんが、3種類のローテーションにより 合計24回使用することができるようになり、年間を通じて芝生の病気対策を行うことができるようになります。

1種類だけを多用することがないようにしましょう。

 

下記ページもご覧ください。

日本芝を張ろう①西洋芝と日本芝どちらがいいですか?

日本芝を張ろう② 芝生の雑草対策

日本芝を張ろう④ 害虫の種類とすぐできる駆除の簡単な方法とは?

日本芝を張ろう 番外編 TM9の6つのメリットと4つのデメリットとは?

 

 

 

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