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2022.10.03 園芸Q&A

アブラムシの駆除方法について教えてください。 …アブラムシの驚きの生態と2つの駆除方法とは?

春から秋にかけて発生するアブラムシに苦しんだことのある方も多いのではないでしょうか。
アブラムシは知らず知らずのうちに発生し、その後すぐに大量に増殖するので、楽しみにしていた花の蕾や野菜がだめになってしまうことがあります。
ただし、生物学的には食物連鎖の底辺にあり、アブラムシがいることで生物の多様性が保たれているという意味でとても重要な存在であることでも知られています。
アブラムシ対策について考える前に、まずはアブラムシの生態について少しだけ取り上げてみたいと思います。

アブラムシの驚きの生態

アブラムシはカメムシの仲間で植物の汁を吸って生きています。
汁を吸われた植物はそのせいで元気をなくすことがありますが、それだけでなくウイルスを媒介することによって病気になってしまったり、アブラムシの排泄物によってすす病が引き起こされ、光合成ができなくなり部分的に枯れてしまうことがあります。

アブラムシの排せつ物により生じたすす病

アブラムシは20°cを超えると発生するようになります。
春から秋までの3シーズン発生しますが、増殖の速度がとても速いです。なぜでしょうか?

アブラムシの発生及び増殖時期には存在するほぼ100%の個体がメスだそうです。
アブラムシのメスは増殖時期には交尾することなく、毎日孵化した子供を産みます。
孵化した子供のおなかの中にはすでに子供がおり、まもなくその子供もさらに子供を産みます。
そのせいでアブラムシの一生は一か月と言われていますが、一匹のアブラムシが1ヶ月で実に数万匹に増えるそうです。
寒くなると成虫は死に絶えてしまいますが、そうなる直前にメスのアブラムシはオスを産み、オスとメスが交尾して産まれた卵で越冬することになります。

アブラムシは一箇所にまとまって植物の汁を吸いますが、場所を移動しないと餌を得られないという状況になると、羽のついた個体を産むようになります。
羽のついた個体は飛んで汁を吸える場所に移動しそこでまた増殖します。
このように大変興味深い生態は一般にはあまり知られていません。

では、どのようにして対策できるでしょうか。
アブラムシは害虫と言われる虫の中で最も駆除をしやすい虫で、一般的に使われている化学農薬は、ほとんどアブラムシに効果があります。
また、自然由来の成分で作られている殺虫剤でも有効なものを多く見つけることができます。
代表的なものをいくつかご紹介します。

アブラムシのお勧めの駆除剤

1.自然由来の殺虫剤

1.ニームオイル…インドではとてもよく知られている樹木の成分から取られている害虫対策剤です。殺虫効果よりも忌避効果が強いです。

ガーデニング ニーム オイル 虫除け 園芸 害虫 忌避剤 計量カップ セット 1000倍希釈 100ml

2.ベニカマイルドスプレー…食品添加物を用いて呼吸不全を起こして駆除する殺虫剤です。

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカマイルド スプレー 1000ml

3.パイベニカVスプレー …除虫菊に含まれるピレスロイドによって駆除する殺虫剤です。

住友化学園芸 殺虫剤 パイベニカVスプレー 1000ml

2.化学系の殺虫剤

1.オルトランDX粒剤…根から吸わせて、植物全体に殺虫効果を呼ぶ殺虫剤です。効果が出るまで日数がかかりますが、長く効きます。

住友化学園芸 殺虫剤 オルトランDX粒剤 1kg

2.スミチオン乳剤…最もよく知られた農薬です。効果的面ですが、持続しないので発生の度に散布する必要があります。

住友化学 殺虫剤 スミチオン乳剤 500ml

殺虫剤散布については、こちらをご覧ください。

まとめ

最初に少し触れましたが、生物学的には存在価値の大きい生き物です。
また、アブラムシのせいで植物が枯れたりすることは稀なので、色々な植物を植えることでアブラムシを食べるてんとう虫を呼び込んだりすることで大量発生しないようにコントロールしたり、自然由来の忌避成分などを用いることで、できるなら健全な生態系の維持に協力しましょう。

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