初夏の季節に悩まされるのがうどん粉病です。庭をお持ちの方なら、一度は樹木についているのを見たことがあるのではないでしょうか。
では、うどん粉病がついてしまった場合、どうすればいいでしょうか?
まず、うどんこ病とはどんな病気か注目してみましょう。
うどんこ病について知る
植物の病気は大きく分けて3種類(菌類、細菌類、ウイルス病)あります。
うどん粉病はそのうちの菌類に属します。つまり、カビの一種です。
うどん粉病は気温が20°cを超えてくると、晴れた日に胞子を飛ばします。植物に付着した菌は湿度を好み、特にじめじめとした梅雨時に一気に広がります。うどん粉病は葉や茎、蕾を覆いはじめます。
その結果、植物のうどんこ病に覆われた部分は光合成ができなくなり、だんだんと弱って最悪の場合枯れてしまいます。
それで、この病気はただ見かけが悪くなるだけではないので、発生したらすぐに対処するようにしましょう。
うどん粉病の対処の3ステップ
まず1から始めて、解決しなければ次の段階に進むようにしてください。
1.酢または木酢液(竹酢液)を散布する
うどん粉病になっている部分に、酢であれば100倍から200倍、木酢液(竹酢液)であればパッケージに書かれている倍率に薄めてスプレーで散布します。
ここで注意点が1つ!うどん粉病がひどいからといって、規定より濃度を濃くして噴霧しないようにしてください。
そうすると、噴霧した部分がダメージを受けて葉が縮れたりなどの薬害が生じます。
2.薬剤を散布する
もし酢または木酢液(竹酢液)が効果がないようであれば、薬剤を使ってみましょう。
ホームセンターに行くと、うどん粉病に効く様々な薬剤が陳列されています。
ポイントは、うどんこ病に効くと書かれている薬を手に取った時、その薬が「予防用」なのか「治療用」なのかを確認することです。
もし予防用を購入してしまうと、もちろん病気が広がることは防止できますが、既に付着している病気を死滅させることができません。
それで、「治療用」と書いてあるもの、または「予防及び治療用」と書いてあるものを選んでください。
例えば下記のようなものをお勧めします。
①スプレータイプ・・・ベニカXネクストスプレー
最近は購入後すぐに散布できる便利なものが販売されています。
霧吹きを持っていない方は、少し割高にはなりますが、このようなスプレー型をお勧めします。
Amazon 住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXネクストスプレー 1000ml
②乳剤タイプ・・・サプロール乳剤
希釈して使用するタイプのものです。スプレー型に比べ割安ですが、スプレー型よりも手間がかかります。展着剤を併用することをお勧めします。
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3.病気で覆われてしまった部分を除去する
葉全体がうどん粉病に覆われてしまった場合、薬剤でもなかなか除去するのが難しくなります。
それで、そうなってしまった葉は切り取るようにしましょう。
切り取った葉は下に落とすのではなく処分してください。
スピードが命
人間もそうですが、病気は何よりも予防から始まることを忘れないようにしましょう。
もし病気が発生したなら、すぐに対処することであなたの大切な庭木を守ってあげましょう。