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2022.07.11 園芸Q&A

肥料や堆肥を選ぶ時にチェックするべき、4つの数字とは?

あなたは堆肥や肥料をどのように選んでいますか?
以前堆肥の選び方について別の記事で取り上げましたが、今回は別の要素について書きたいと思います。

実は、堆肥や有機肥料のパッケージに必ず書いてある4つの数字があります。
その数字とは、窒素、リン酸、カリの量(比率)と CN 比です。

有機肥料や堆肥を買う前にチェックしよう

 

窒素、リン酸、カリについては、植物を育てている方ならご存知だと思います。
これは植物にとって必要な三大栄養素で、窒素は葉に、リン酸は花や実に、カリは根に効果があります。例えばキャベツやほうれん草などの葉物野菜には窒素、トマトのような実物野菜にはリン酸、大根人参のような根菜類にはカリが多く含まれている肥料を使うことになります。

ところで、今日は特に4番目の数字 のCN 比について取り上げたいと思います。
植物の三大栄養素については知っていても、CN 比について知っている方は多くないかもしれません。

CN 比とは

CN 比とは 堆肥に含まれる、C(炭素) をN (窒素)で割った数字です。炭素が窒素に対して多ければ CN 比は多くなり、炭素が窒素に対して少なければ CN 比は小さくなります。
ちなみにここで言うC (炭素)は有機物つまり微生物が食べるエサと考えてください。有機物の中にこのC(炭素)が含まれているからです。

では、CN 比でどんなことがわかるのでしょうか。

CN 比でわかる3つのこと

1.窒素飢餓のリスクがわかる

ところで、土の中に堆肥が混ぜ込まれると何が起きるのでしょうか?
ます、土の中に有機物(C)が入ると、微生物が働きだして有機物(C)が分解され、ふかふかの土が出来上がります。その結果植物の育ちやすい土になるわけです。
ただし、微生物が有機物(C)を分解するためには、窒素(N)が必要になります。
もし有機物(C)が多くて、窒素(N)量が少ない場合、有機物(C)の分解の途中で、窒素(N)がなくなってしまうということが生じます。
そうなると植物が窒素飢餓という状態に陥ってしまい、成長しなくなってしまいます。

それで、堆肥や有機肥料をあげる際に、CN 比をチェックすることが大切になってきます。
CN 比が高いもの、つまり有機物(C)が多くて窒素(N)が少ない堆肥は、窒素飢餓に陥りやすいので、堆肥を入れる時に、窒素肥料を別に入れることで植物が窒素飢餓に陥らないように調整できます。
ちなみに、植物の生育にとって最も良いCN 比は20から30と言われています。

窒素飢餓を起こすと葉が黄色くなり、新芽は小さくなる

2.堆肥の肥料効果と土壌改良効果のレベルがわかる

CN 比が大きいと、有機物(C)が多いので、土がフカフカになり土壌改良効果は大きいのですが、窒素分が少ないので肥料効果は小さいです。
一方で、CN 比が小さいと有機物(C)が少ないので、土がふかふかになるような土壌改良効果は小さくなりますが、窒素分が多く含まれているので、肥料効果が大きくなります。

ちなみに、目安として CN 比が10以下だと肥料成分が多いので一般的に肥料と分類され、CN 比が10を超えるものは有機物(C)成分が多いということで堆肥と言われます。
例えば鶏糞堆肥はCN 比が10前後なので、かなり肥料効果の高い堆肥ということができます。
一方で、バーク堆肥は CN 比が40前後なので肥料効果はかなり薄く土壌改良効果の高い堆肥ということができます。

鶏ふん堆肥はCN比が10以下なので肥料効果が高い

3.堆肥の持続期間がわかる

CN 比が大きいと、微生物が分解する有機物がたくさん含まれているので、堆肥が分解されて土に戻って行くのに時間がかかります。
これは長い期間にわたって土をふかふかにする働きが持続するということでもあります。

一方で、 CN 比が小さいとすぐに有機物が分解されて土に戻ってしまうので、土壌改良効果が長く持続しません。

それで、できるだけ長い期間土壌改良効果を持続させたいと思うのであれば、ある程度 CN 比が大きいものを土に混ぜ込むと良いでしょう。

それで、堆肥を与える際にはどのくらいの頻度で堆肥を混ぜ込むことができるのか考えましょう。
定期的に土壌改良の作業ができないようであれば、 CN 比の高い堆肥を入れることができるでしょう。
ただし窒素飢餓を起こすことがありますので、その場合は定期的に窒素(N)肥料を与えるようにしてください。

いかがだったでしょうか。今回は少し難解でしたね。
でも、この数字を活用できれば、あなたもかなりの園芸上級者です。
では、有機肥料や堆肥をあげる時には是非この4つの数字に注目して、植物の成長をコントロールできる園芸家を目指しましょう。

我が家の庭の土壌改良①…基本用土編

我が家の庭の土壌改良②堆肥編

 

 

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